学会長Blog
2008年02月17日
下眼瞼形成術のパネルディスカッション 私(水谷和則)の抄録
今日は私の抄録です。
下眼瞼形成術のパネリストを担当させていただきます。
演者 水谷和則
所属 銀座みゆき通り美容外科
演題 1)脂肪注入によるmidface augmentationを併用した経結膜的下眼窩脂肪摘出術
2)下眼瞼開大術
抄録
1)目の下のクマの改善を希望とする若年~中年患者は下眼瞼皮膚や眼輪筋の弛緩が軽度のため、baggy eyelidsの改善目的に経結膜的下眼窩脂肪摘出術(以下、下眼瞼脱脂術)が行われることが多い。しかしこれら症例の下眼瞼から頬前部にかけての輪郭を観察すると、同年代で目の下のクマ症状がない例と比較して頬前部が低形成あるいは頬前部の軟部組織が下垂し、下眼瞼領域の縦径が拡大している例が珍しくない。こうした状況を無視して画一的に下眼瞼脱脂術を単独で行うと、bagが減少あるいは消失してもnasojugal groove及びpalpebromalar groove(以下、眼頬溝)が残存してクマの改善にはなり得なかったり、頬上部の前方への膨らみが乏しいために若々しい容貌になり得なかったりする場合がある。Hamra法は、突出した眼窩脂肪を摘出せずに眼窩下縁を超えて引き下げ固定することによって、baggy eyelidsと眼頬溝の同時修正を可能にした方法であるが、原法は経皮的アプローチであり、経結膜的に行うには視野が狭い。また経結膜的に行えたとしても、さらにmidfaceの引き上げやaugmentationをしなければ、必ずしも下眼瞼から頬前部にかけての若々しい輪郭は得られない。当院では、目の下のクマの治療はbaggy eyelidsの改善のみならず下眼瞼から頬前部にかけての輪郭形成術であると考え、下眼瞼脱脂術に加えて脂肪注入による眼頬溝を含めたmidfaceのaugmentationを行い、良好な治療結果を得ている。手術手技は容易で短時間、患者が敬遠する顔面皮膚切開も不要である。症例を供覧し手術手技と留意点を解説する。
2)垂れ目気味の大きな目になりたいと希望する若年患者は少なくない。当院ではこうした例に対して、下眼瞼縁外側を引き下げ瞼裂を開大させる手術:下眼瞼開大術を行っている。過大な引き下げは三白眼を引き起こすが、症例を選び適度に施術すると、瞼裂をアーモンド形に形良く開大できる。症例を供覧し手術手技と留意点を解説する。
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