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2008年02月12日

美容外科領域の再生医療のパネルディスカッション 松田先生の抄録

今日は久保田潤一郎クリニック副院長の松田秀則先生の抄録です。
松田先生には、美容外科領域の再生医療のパネリストをお願いしています。


演者  松田秀則
所属  久保田潤一郎クリニック
演題名 自己多血小板血漿注入による顔面老化皮膚再生の可能性

抄録

(目的)
自己多血小板血漿(以下PRPと略す)には、様々な成長因子が含まれており、主に歯科でのインプラント接着向上や骨移植の際に使用されている。 最近、皮膚科形成外科領域においても創傷治癒促進目的あるいはフェイスリフトの止血目的で使用され効果をあげている。われわれは、PRPを再生医療の一手法として皮膚への注入に応用し、顔面老化皮膚の若返り治療を積極的に行っている。本学会では、PRP注入の効果の検討とこれまで分かってきた問題点・疑問点および今後の課題について報告するとともに併用療法についても報告する。
(方法)
顔面のしわ、たるみ治療目的にて当院を受診した患者に対して、Regen社製PRP作製キットで作製したPRPを顔面全体の皮膚に満遍なく注入した。また併用療法としては、ビタミンCイオン導入法やLED照射を行った。結果は患者への経過の問診と写真撮影を行い検討した。
(結果)全症例で、施術直後に注入部位に腫れ・発赤を認めた。症例によっては、注入部位に軽度の内出血が認められた。しかし、発赤は1時間程度で改善。腫れは2日~3日で改善。内出血は5日~7日で改善した。また、注入部位に一致してごわつき感が認められた。患者への経過の問診では、たるみの改善よりもしわの改善の実感が強いようであった。また、全症例で皮膚の柔らかさが増すとともに顔面全体に皮膚の張りが出たという印象であった。写真撮影による検討では、しわ、たるみの改善は、2週間目で若干確認できた。これらは1ヵ月、3ヵ月と経時的に改善する傾向にあり、1年後の経過でもある程度保たれていた。また他の治療を併用することによって効果の持続期間が延びる印象であった。
(結論)PRPの顔面老化皮膚への注入によって、しわ、たるみの改善が可能であった。今後さらに治療方法を改良し、その回復機序についても解明していく予定である。

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