HOME > 学会長Blog

学会長Blog

2008年02月04日

フェイスリフトの教育講演 与座先生の抄録

今日は百人町アルファクリニック院長の与座先生の抄録です。
与座先生には、フェイスリフトの教育講演をお願いしています。


演者  与座 聡
所属  百人町アルファクリニック
演題名 Retaining ligamentを用いたフェイスリフトの展望

抄録

【目的】フェイスリフトの難しさは頬・頚部と中顔面で牽引のアプローチが異なることと、当初良好な結果であっても1年の経過で元に戻る症例が多い事である。1989年Furnasの報告から始まったRetaining ligamentの概念はSMAS、顔面脂肪の固定について新たな見解を提供してくれた。今回、上記の課題に対して従来のフェイスリフトに2つの術式を加味し、1年から最長5年の変化を述べる。
【方法と結果】SMAS下での剥離は従来のdeep-plane rhytidectomyに準ずる。但し、Retaining ligamentの処理を2つの目的で行う。1つはSMAS liftの可動性を高める為の十分な切離であり、もうつはSMAS liftの補強としての牽引固定である。中顔面での最大の目的はMalar fat のrepositionとなるが、Zygomatic ligamentでは十分な挙上が出来ないため、側頭筋膜を弁状に挙上しligamentsの代わりとして用いる。これらの方法で行った症例は従来の術式に比べて1年経過後の後戻りが少なく、効果が持続していると判断した。特に後戻りの著しい高齢者でのフェイスリフトや、改善しづらいしゃくれ顔のリフトにおいても良好な結果が得られた。
【考察】SMAS下におけるligamentsでの引き寄せは未だ一般的に確定した手技ではないが、一度頬部中央でたるみが改善されるので持続性が高まると考えられる。演者は切離したBuccal-maxillary ligaments の天井部とMasseteric-cutaneous ligamentsの底部 を4-5箇所で引き寄せ固定しているが、十分な強さがあり牽引の方向性も比較的細かく設定出来る。側頭筋固有筋膜でのSOOFを含めたMalar fatの大頬骨筋上での剥離と引き上げは鼻唇溝部におけるたるみの改善に十分な固定力を持ち、固定部に皮膚のdimpleを作らない。

この記事に対するコメント一覧

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)