学会長Blog
2008年02月14日
鼻形成術の教育講演 福田先生の抄録
今日はヴェリテクリニック銀座院院長の福田慶三先生の抄録です。
福田先生には、鼻形成術の教育講演をお願いしています。
演者 福田慶三
所属 ヴェリテクリニック銀座院
演題名 上端と下端の位置を考慮した隆鼻術
抄録
隆鼻術の目的は鼻背を高くして鼻筋を通すことである。自然で美しい鼻の輪郭を作るためには、隆鼻の上端(鼻根部)と下端(鼻尖)のそれぞれに対して、前方への突出(projection)と上下の位置を考慮しなければならない。
隆鼻の下端をどこまでにするのかは鼻尖のprojectionが十分かどうかで判断する。鼻背と鼻尖の両者のaugmentationが必要な症例にはL型のシリコンプロテーゼを用いるのが一般的であるが、L型プロテーゼでは鼻尖の頂点の位置が頭側にずれることが問題である。私は鼻尖の位置を正確にコントロールするため、鼻背のプロテーゼの下端はsupratipまでとし、鼻尖に対してはそれとは別の物を用いている。鼻尖にわずかなaugmentationを必要とする例では耳介軟骨かPTFEを鼻翼軟骨の中間脚の上にonlayする。鼻柱の延長と鼻尖の頭側移動が必要な例ではcolumella strutを用いる。鼻尖が頭側にずれるのを防ぐ、あるいは、鼻尖を下方へ伸ばしたい時には鼻中隔延長術を用いている。
隆鼻の上端をどこまでにするのかは、下端の位置に劣らず重要である。隆鼻術は鼻背を高くして鼻筋を通すが、鼻根部(nasion)の位置は頭側に移動する。そのため、nasionの位置が低い症例では、鼻筋が頭側に伸びて短鼻が改善される。しかし、nasionの位置が正常か、高い症例では鼻が長くなりすぎる。これに対し、glabella augmentationでは、nasionを尾側に移動する効果がある。glabella augmentationはヒアルロン酸注入による方法が簡便である。永続的な効果を期待する症例に対してはシート状のPTFEを重ねてからトリミングした隆鼻材を用いている。
鼻尖の位置のコントロールとglabella augmentationの術式の詳細と症例結果を供覧する。
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