学会長Blog
2008年02月28日
下眼瞼形成術のパネルディスカッション 木村先生の抄録
今日は美容外科・ヤスミクリニック院長の木村知史先生の抄録です。
木村先生には、下眼瞼形成術のパネリストをお願いしています。
演者 木村知史
所属 美容外科・ヤスミクリニック
演題名 ケーブルスーチャーを併用した下眼瞼除皺術
抄録
下眼瞼除皺術では下眼瞼睫毛下縁を切開し、skin flapとmuscle flapの挙上を行う方法が広く行われるが、これは吊上げであるためnasojugal fold (眼頬溝)の改善効果は限られ、鼻唇溝(nasolabial fold)はほとんど改善しない。またskin flapとmuscle flapの挙上の方向が異なるため皮膚の歪み回避のためskin flapでは広めに皮下?離しなければならず、これは術後の腫脹や皮下出血斑の原因となる。
当院では近年muscle flapの挙上の代わりにケーブルスーチャーを行い上述の改善を図っている。この下眼瞼除皺術にケーブルスーチャーを組合わせる方法は鈴木や出口が既に発表しているが、両者ともmaler fatに掛けた糸を真上に引き上げ眼窩縁の6時の位置で骨膜に掛けている。しかし当院では眼窩縁骨膜の外眼角部に掛ける。この方がより少ない?離で行えると伴にnasojugal foldに直角に近く引っ張れる利点がある。しかし鈴木の指摘のように外眼角部方向に引っ張るのではnasojugal foldの内側の改善が乏しいため、当院では脱脂した眼窩脂肪を同部に経皮的に注入している。眼窩脂肪を眼輪筋下で下方移動させるより簡便、正確で、幸いこの部の脂肪注入は定着率が良いため、経結膜法脱脂の際でも脱脂脂肪をnasojugal foldに注入しているが成績が良い。
下眼瞼除皺術適応の患者は、下眼瞼だけでなく加齢に伴う頬骨前面の下垂の改善を望んでいることが多く、Mid face liftも図れるケーブルスチャーを併用したこの手術は侵襲も少なく有用性が高い。
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